ロミロミ体験記 ~ハワイ編~

こんにちは!湘南海水温熱salon seafort オーナーのあゆみです。

この記事では、海の恵みと温活に魅了された私が、世界各地のタラソテラピーや温活、その土地に受け継がれてきた施術を実際に体験し、その魅力をお伝えしています。

シリーズ第六弾は、ハワイに古くから伝わる「Lomilomi(ロミロミ)」について。

ロミロミというと、日本では「ハワイ式のオイルを使ったマッサージ」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

私も体験するまでは、身体をほぐしてリラックスするマッサージという印象を持っていました。実際に体験してみると、そこにはハワイの文化や精神性が深く根づいていました。

今回施術してくださったLiAnnさんは、ロミロミをハワイ文化に根ざした「Healing Art」と捉えています。

身体だけを見るのではなく、心や感情、spiritまでをひとつながりとして捉え、本来の調和した状態へ戻っていくことを大切にしています。

施術の途中には、ハワイに古くから伝わるチャントが響き、LiAnnさんが私の祖先から受け取ったというメッセージを伝えてくれる場面もあり、想像していた以上に奥深い体験でした。

今回は、30年以上ロミロミをライフワークとして続けているLiAnnさんのもとで体験した、伝統的なロミロミについて詳しくご紹介します。



1. ロミロミとは

「Lomi」には、ハワイ語で「揉む」「押す」「マッサージする」といった意味があります。

ロミロミは、古くからハワイの人々に受け継がれてきた伝統的な施術です。

昔のハワイでは、家族の身体をケアすることが暮らしに根づいており、その知恵は世代を超えて伝えられてきました。

日本では「ハワイ式のオイルを使ったマッサージ」として知られることが多いですが、伝統的なロミロミは、身体だけを切り離して考えるのではなく、心や精神、家族、自然とのつながりも大切にされてきました。

身体だけを整えるのではなく、その人全体を見る。

ロミロミは、身体に触れることだけではなく、こうしたハワイの文化や考え方とも深くつながっています。


2. ハワイの伝統的なロミロミ体験

2-1. 30年以上ロミロミを続けるLiAnnさん

今回施術をお願いしたのは、30年以上にわたりロミロミを続けているLiAnnさん。

LiAnnさん自身も、ロミロミをハワイ文化に根ざした「Healing Art」と捉えています。

もともと家族にマッサージをしてあげることが多く、あるとき、マッサージをしていた叔母さんの体調が良くなったことをきっかけに、「もっとたくさんの人を癒したい」と思うようになり、ハワイでロミロミを学び始めたそうです。

それから30年以上。

ロミロミはLiAnnさんにとって、人生を通して続けているライフワークになっています。

身体や心の状態は、一人ひとり違います。LiAnnさんは、身体に触れ、会話をしながら、その人に合わせて施術をしていきます。

ロミロミだけでなく、ホットストーンやカッピング、シーソルトなども、その人の状態に合わせて取り入れているそうです。


2-2. 身体・心・spiritをひとつとして見る

LiAnnさんがロミロミで大切にしているのは、身体だけでなく、その人全体を見ること。

身体、心、感情、spiritは、すべてつながっていると考えています。

LiAnnさんは、私たちの身体には、自分でも気づかない過去の経験や感情が残っていることがあると考えています。だからこそ、身体をほぐすだけでなく、そこに結びついている感情やspiritにも目を向け、不要になったものを手放していきます。

LiAnnさんが大切にしているのが、「spiritがpono(調和した状態)になれば、身体もそれに続いていく」という考え方です。

その人自身が本来の調和した状態へ戻ることで、身体や心も整い、その変化は自分を取り巻くものにも広がっていくのだそうです。

さらにLiAnnさんは、祖先とのつながりについても話してくれました。

施術中には、「祖先はいつも私たちのそばにいて、見守ってくれている」と教えてくれました。

そして、どこか遠くに神聖な場所を求めるのではなく、自分自身の中にすでに神聖な場所があること、祖先を想い、手を合わせることの大切さについても話してくれました。

日本にも、祖先を想って仏壇やお墓に手を合わせたり、神社を訪れて神様に手を合わせたりする文化があります。

遠く離れたハワイでロミロミに触れながら、目には見えないものを敬い、大切にする姿勢に、どこか日本と通じるものを感じました。


3. 実際に受けたロミロミの流れ

今回受けたロミロミは、約1時間。

どんな施術が始まるのか、最初は少し緊張しながらベッドに横になりました。


⚪︎身体に手を当て、感じたことを伝えてくれる

まずは仰向けになり、LiAnnさんがタオル越しに胸腺のあたりやお腹、下腹部に静かに手を当てていきます。

そこで、私の身体に触れて感じたことを伝えてくれました。

さらに、「あなたのおばあちゃんが来ている」と言い、祖母から受け取ったというメッセージもいろいろと伝えてくれました。

ただメッセージを聞くだけではなく、そこから私自身がどう感じるのか、LiAnnさんと会話をしながら一緒に掘り下げていきます。

まさかロミロミを受けながら祖母からのメッセージを聞くことになるとは思っていなかったので、とても不思議な時間でした。


⚪︎お腹から全身をほぐしていく

その後、お腹から少しずつ身体をほぐしていきます。

お腹だけでなく、お腹と背中を同時にほぐしてもらうこともありました。

そこから上半身、腕、脚へと施術が進んでいきます。

途中からは温めた石を使ったホットストーンも。

じんわりとした温かさを感じながら身体に触れてもらっているうちに、最初に感じていた緊張も少しずつほどけていきました。


⚪︎ シーソルトでクリアリング

仰向けでの施術が終わると、次はうつ伏せへ。

最初にシーソルトを使ったクリアリングをしてから、背中、腕、脚と施術が続いていきます。

ここでもホットストーンを使いながら、全身を丁寧にほぐしてもらいました。

この頃には最初に感じていた緊張もすっかりなくなり、身体の力が抜けて、途中から夢の中へ。


⚪︎施術中に響く「Oli(オリ)」

施術のところどころで、LiAnnさんがハワイ語を独特のリズムと節にのせて、歌うように唱える場面がありました。

ハワイには「Oli(オリ)」と呼ばれる、古くから伝わるチャントがあります。

普通の歌とは少し違い、祈りや感謝、物語、系譜などを声のリズムや抑揚にのせて伝えてきた文化です。

LiAnnさんの声はとても優しく、聞いていると自然と心が落ち着くような感じです。

声を聞きながら身体をほぐしてもらう時間もとても心地よく、印象に残っています。


⚪︎最後は頭まで

最後は頭をほぐします。

LiAnnさんによると、額の「third eye」のあたりに溜まっているものを、後頭部の方へ流してreleaseしていくのだそうです。

そして、約1時間のロミロミが終了。

起き上がってみると、最初に感じていた緊張はすっかりなくなり、身体も軽くなっていました。

それ以上に印象に残ったのが、身体だけでなく、心までやわらかくなったような感覚。

身体も心も、全体が穏やかになった。

そんな感覚が一番近かったように思います。


4. ロミロミを体験して感じたこと

今回ロミロミを体験して、一番心に残ったのは「身体だけを切り離して見ない」という考え方でした。

身体、心、感情、spirit。

そして、自分一人だけで存在しているのではなく、家族や祖先、その土地や自然ともつながっている。

LiAnnさんのお話を聞き、実際に施術を受けながら、ハワイではこうした考え方も大切にされてきたのだと知りました。

そして、とても共感したのが、身体の一部分だけではなく、その人全体を見るということ。

私も海水温熱の施術では、不調がある部分だけを見るのではなく、全身を見ることを大切にしています。

また、心と身体は別々のものではなく、つながっていると考えています。

身体がゆるむと、心までふっと軽くなることがある。

反対に、心が緊張していると、身体にも力が入っている。

LiAnnさんのロミロミには、私が大切にしていることと通じるものを感じました。

さらに興味深かったのは、遠く離れたハワイの文化に触れながら、日本にもどこか通づるものを感じたことです。

家族の身体に手を当てること。
自然にあるものを使って身体を整えること。
祖先に手を合わせること。
身体だけではなく、その人全体を見ること。

方法や文化は違っていても、人が長い時間をかけて受け継いできた「人を癒す知恵」は、共通するものがあるのかもしれません。

海水温熱も、心や体を無理に変えるためのものではありません。

温め、ゆるみ、巡りを取り戻すことで、その人が本来持っている力が働きやすい状態へ戻っていく。

世界には、その土地の自然や文化、人々の暮らしの中から生まれ、何世代にもわたって受け継がれてきた身体をケアする知恵があります。

新しいものを追いかけるだけではなく、昔から大切にされてきたものに触れ、今の暮らしの中に活かしていくこと。

旅をしながら世界のHealing Artに触れることは、私にとって「身体を整えるとはどういうことなのか」を改めて考える時間にもなっています。

そして今回のハワイの旅は、日本に昔から受け継がれてきた「手当て」や「養生」についても、もっと知りたいと思わせてくれる旅になりました。